【一言明言】

代表選挙で民進党に問われるもの

蓮舫代表の辞任に伴う民進党の代表選挙が始まった。国会議員だけでなく、自治体議員や党員・サポーターの郵便投票も実施される。

立候補したのは、前原誠司元外相と枝野幸男元官房長官の二人。この間の報道では、保守(前原)VSリベラル(枝野)の一騎打ちの構図で、憲法改正や野党共闘へのスタンスで二人には明確な違いがあり、選挙後も党内の亀裂が深まるだろうという見方がなされている。この保守対リベラルという色分けの仕方自体に私は違和感がある。

敗北した都議選の最中にも、「民進党はどっちを向いているのか分からない」との声をたくさん聞いた。もちろん、立ち位置を明確にすることが求められているのは言うまでもない。解散総選挙も取り沙汰されるなか、野党結集にどう取り組むのか、安倍改憲の動きにどう立ち向かうのか、鮮明な態度を打ち出す必要がある。

ただ、いまの民進党にとって最も大事なことは、失われてしまった一体感をどう取り戻すかだ。自由な議論が許されるのは民進党の利点でもある。だが、毎度議論のしっ放しではいけない。打ち出した方向性や結論に向かって、みんなで行動していく、選挙で選んだ党首にはみんなで協力していく、少なくともそんな党風をつくり、欠点を克服していく機会にすべきだ。

「あなたたちが頑張らないと日本が危ないよ」 こうした声もたくさんいただいた。離党する国会議員も出ているし、解党や分党を叫ぶ人たちも出ている。だが、民進党がゴタゴタして一体誰が喜ぶのか。政治の働きを必要としている人ために活動する民進党の使命は終わっていない。ラストチャンスをどう生かすのか、徹底して議論する代表選挙にしてもらいたい。(8月21日)